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照明リモコンのご相談から考えた、街の電器屋にできること
※今回ご紹介するのは、長年にわたり当店で家電をご購入いただき、日頃からお付き合いのあるお客様への対応事例です。お客様とのこれまでのお付き合いや、ご相談の内容・訪問頻度などによって、対応方法や費用は異なります。

先日、何十年も当店をご利用いただいているお客様から、「照明がリモコンで操作できなくなったので見てほしい」とご連絡をいただきました。
こちらのお宅では、家電のほとんどを当店で購入していただいています。照明器具も当店で取り付けたものなので、どの部屋にどの照明があり、どのリモコンを使っているのか、私も把握しています。
隣り合う部屋の照明が一緒に反応しないよう、取り付けたときに、部屋ごとにリモコンのチャンネルを分けて設定してありました。
いつもの場所に、違うリモコンがありました
訪問してみると、本来その部屋にあるはずのリモコンが見当たらず、代わりに別の部屋の照明リモコンが置かれていました。
違うチャンネルに設定されたリモコンなので、その部屋の照明を操作することはできません。
家の中を一緒に探してみると、正しいリモコンは別の部屋にありました。ほかの照明リモコンも、本来とは違う場所へ移動していました。
どのリモコンをどの部屋で使うのかを整理し、元の場所へ戻すと、照明はいつもどおり操作できるようになりました。
照明器具の故障ではなかったので、まずはひと安心です。
ところが、リモコンを整理していると、テレビのない部屋にテレビのリモコンが置かれていることにも気づきました。
長いお付き合いだから気づけること
街の電器屋は、一度商品を販売して終わりではありません。
今回のお客様のように、何十年にもわたって家電を任せていただき、使い方の説明や修理、買い替えを通して、長くお付き合いさせていただくことがあります。
どの部屋にどの家電があるのか、以前はどのように使っていたのか。それを知っているからこそ、電気製品の不具合だけでなく、暮らしの小さな変化に気づくことがあります。
今回も、ご本人はご自分の行動に少し戸惑っているようでした。
ただ、私たちは医師ではありません。年齢による一時的な物忘れなのか、認知機能の変化によるものなのかを判断することはできません。
まして、ご本人へ不用意に「認知症ではないですか」と伝えれば、傷つけてしまうかもしれません。まずは目の前のお困りごとを解決し、いつもどおり使える状態へ戻すことを大切にしました。
必要に応じて、ご家族にも相談します
私はこの仕事に就く前、介護の仕事をしていました。
その経験もあり、一人暮らしを続けるうえでの安全や、離れて暮らすご家族には日々の小さな変化が見えにくいことを考える場合があります。
もちろん、本人の知らないところで何でもご家族へ伝えるということではありません。
お客様ご本人の意向や状況を大切にしながら、必要に応じてご家族にも相談させていただくことがあります。
今回も息子さんへ状況をお伝えしたところ、以前との変化をうすうす感じていたそうです。
これからも相談していただける関係でいるために
たまにあるお困りごとであれば、お客様にお会いして話をする機会も大切にしながら、長年のお付き合いの中で対応できることもあります。
私自身、お客様とお話ししたいですし、顔を見られることに安心する部分もあります。
ただ、同じ内容で何度も訪問するようになったり、訪問の回数が増えたりした場合には、出張料をいただくことがあります。今回も、そのことをご家族へお伝えし、ご理解をいただきました。
料金をいただくのは、お客様との距離を置くためではありません。
お客様が「また頼んだら悪いかな」と我慢するのも違いますし、私たちが気兼ねして訪問しづらくなるのも違うと思っています。
必要なときには出張料をいただくことで、お客様も遠慮なく相談でき、私たちも責任を持って訪問できる。そんな関係を長く続けていきたいと考えています。
長くお付き合いしているお客様には、半分身内のような気持ちになることもあります。
だからこそ、私たちだけですべてを抱え込むのではなく、ご本人の意向を大切にしながら、ご家族や必要な介護サービスなどにも頼っていただくことが大切だと思います。
お客様が住み慣れた家で、自分らしい暮らしを少しでも長く続けられるように。
電気製品を直すだけでなく、街の電器屋としてできる範囲で、これからもお客様の暮らしに寄り添っていきたいと思います。
照明やリモコンの使い方で困っていること、ご家族の暮らしの中で少し気になることがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。